結婚10年。強迫性障害の夫と歩む日々
結婚して10年が経ちました。
夫婦のスタートは、夫から「強迫性障害(OCD)」というカミングアウトがあったところから始まりました。
病気の症状や苦しさというのは、どんなに近くにいる妻でも理解しきれない部分が多く、本人にしかわからないことがたくさんあります。
それでも少しでも良い方向に進めたら──そんな思いで毎日を過ごしてきました。
30代半ば、「これから楽しいことがたくさん待っている」と思っていた頃からの、この10年。
今月、やっと「2歩進めた」と感じる出来事があり、ここまでの道のりを少しずつ振り返ってみようと思います。
障害を抱える本人の気持ちは語れなくても、一緒に生きる家族の体験や想いが、誰かの日常のヒントになれば嬉しいです。
妻としてできることを探す日々
実は妻自身、夫の病気について毎日のようにネット検索をしていました。
同じ症状の人はいないか、治療法や対処法はないか──。
答えが見つからない焦りや不安の日々。
夫の症状も人それぞれ。これといった「正解」も「ゴール」もありません。
それでも、夫とできることをコツコツと積み重ねていこうと、ふたりで歩いてきました。
「一歩進んで二歩下がる」ような日々の繰り返し。
それでもお互いに頑張ってきた中で、日常に小さな輝きをくれた存在がいました。
新しい家族、お猫さんの登場
それが──お猫さん。
当初、夫はとても不安がっていました。
強迫性障害を抱えた夫にとって、“自分のペースを乱す存在”は大きなストレス要因。
「お猫さんと一緒の生活なんて、とても無理だ」と否定的でした。
でも妻は昔から、思い立ったらすぐに行動するタイプ。
結婚も家の購入も、勢いで進めてきました(笑)
今回も、「きっと今よりいい環境になる!」という希望を込めて迎え入れることに。
そして──お猫さんは想像以上に偉大な存在でした。
心をほぐしてくれた小さな存在
最初こそ不安だった夫も、ふわふわの毛並み、小さな体、か細い鳴き声に一瞬で心を奪われていました。
パニックになるかもと覚悟していたのに、まさかの“デレデレ”状態(笑)
夜泣きや予想外の動きに戸惑うこともありましたが、気がつけばお猫さんの存在が夫の成長を支える手助けになっていたのです。
自分のペースを崩されるのが苦手な夫が、少しずつ──本当に少しずつですが──お猫さんのペースに合わせようとしている。
それはとても大きな変化でした。
結婚当初、妻が夫の病気を理解できず「なんて思いやりがないんだろう」と怒っていた頃には、想像もできなかった姿です。
今思えば、お猫さんとの日々が始めの「大きな一歩」だったのかもしれません。

ペットセラピーのような日常
この2年間で、夫の中に確かな変化を感じています。
優しい表情、穏やかな時間、そして少し広くなった心の余裕。
お猫さんは、言葉を持たない小さなセラピスト。
“ペットセラピー”って、本当にあるのかもしれませんね そして今月、**大きな「2歩目」**を踏み出す出来事もありました。
こちらも、いつか綴れたらと思います。


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