「仕事はできないのに…」と思っていた頃
強迫性障害の症状が強かった頃。
妻の中には、ずっと引っかかっていたことがありました。
「仕事はできないのに、どうしてサーフィンには行けるの?」
正直、そう思ってしまっていたんです。
仕事の話になると苦しそうな顔をする。 パニックになることもある。
でも、波がある日には海へ行く。
正直、全然理解できなくて。
妻は体調が多少悪くても頑張って仕事に向かう中で、夫は海の支度をしてるんです。
「○○(夫)はいいよね、毎日、楽しそうで😒」 なんて、妻の嫌味も止まりません…(笑)
もちろん、夫が苦しんでいることはわかっていました。 それでも、当時の妻にはそう思わずにはいられない日もあったんです。
サーフィンだけは手放さなかった夫
そんな妻の嫌みにも負けず、本当にサーフィンへのこだわりは凄かったんです。 (あ、もちろん今も継続中です…(笑))
夫にとってサーフィンは、ただの趣味ではありませんでした。
何故なら、波のいい時だけサーフィンする。ではなかったんです。
春夏秋冬、真冬の極寒の中でも、波のない時も、オンショアでしょぼい波の日でも毎日、 同じ時間に起きて海に向かうのです。
妻もサーフィンはやりますが、とても真似できません。
少し遅くまで寝ていたい日だってあるし、寒すぎて外にでたくない日もあります。
でも、夫にとって
海に入る時間
波を待つ時間
自然の中にいる時間
それが、心を整える大切な時間だったのかもしれません。
毎日の日常が強迫性障害で常に追い込まれてしまう状態だからこそ、
「サーフィンをやっている時間だけは気持ちが解放される」
「サーフィンを頑張っている自分はまだ大丈夫」
そんな気持ちがあったように思います。
妻には見えていなかったこと
当時の妻は、
「できないこと」 ばかり見ていました。
仕事。家事。 外出。 人付き合い。
もちろん生活をしていく上で、大切なことです。
でも今振り返ると、夫が好きなことを続けられていたことも、 ひとつの大切な力だったのかもしれません。
妻には難しい、1つのことを一生懸命取り組んで継続するということ。
ましてや、仕事でも、習い事でもなく自分1人の意思のもとで、 それって誰でも出来ることではないと思うのです。

「好き」が夫を支えていたのかもしれない
人は苦しい時ほど、何か楽しみや心が落ち着くものが必要なのかもしれません。
夫にとって、それがサーフィンでした。
「好き」という気持ちがあったからこそ、完全に心が折れてしまわずに、 ここまで歩いてこられた部分もあったのではないか。
今の妻は、そう感じています。
強迫性障害の症状がひどかったときでも、サーフィンの話をしている時は本当に楽しそうで😊
妻はそんなに興味がないのに、ずーーーーーっとサーフィンの話をしてるんです😅
どこからそんなに情報を得たのか?!と思うくらい。
海外ポイントの話や試合の話、海外選手やボードの話…
「その記憶力とその好きさ加減、もっと何か違うところに使えていたら…」
なんて会話も日常茶飯事でした。
夫にはなかなか響くこともなく…😅
妻は、サーフィンに向けているその情熱を、 いつか夫自身の新しい一歩につながる何かにも向けられたらいいな… そんなことを願っていました。
夫の強さに気づいた
以前、妻は夫のことを、
「もっとできる人なのに」 と思っていました。
そして今も思っています(笑)
夫は真面目で優しい。
でも、困った君で、お調子者で、欲しがりさん🤣
そんな夫だからこそ、何度転んでも、また笑って前を向く力があったのかもしれません。
「毎日、朝早く起きなくてもいいよ?!たまにはゆっくりしたくならないの?!」
朝からストレッチ、サーフィン、トレーニングをこなす夫に、 休みの日はソファーで、ぐでたまな妻はそんな言葉を投げていました。
夫は
「俺、これをやらなきゃ本当にダメな奴になっちゃうじゃん」…と。
夫は夫なりに自分の出来る精一杯をこなしていたんです。
好きだけでもここまではなかなか出来ないと思うのです。
それを10年も続けている夫を妻は尊敬してるんです🤗
だからこそ、ポテンシャルはある人なんだ!と今も信じてやまないのです(笑)

まとめ
強迫性障害と向き合う中で、
「できないこと」
に目が向いてしまう時期がありました。
でも今は、
「できていること」 「好きでいられること」
にも目を向けたいと思っています。
大好きなサーフィンを続けてきた夫。
その姿は、今思えば夫の弱さではなく、夫らしく生きるための大切な力だったのかもしれません。
主治医の先生との会話のなかでもサーフィンの話を楽しそうにする夫に、先生が
「強迫性障害のあなたにはサーフィンはとってもいいんですよ😊」
「サーフィンを毎日することによって自律神経も整いやすいし、心のバランスも取りやすくなるんだよ」と話をしてくれたんです。
よく、運動をしてください。とはいわれてきましたが、 夫のサーフィンをピンポイントで推してくれたんです😊
「不安定な波の上でバランスを取って、あんなに難しい事が出来るなんて凄い事なんですよ!」 って褒めてくれて。
夫も妻も、間違ってはいなかったのか…という安堵と褒めてもらえた嬉しさとで、 なんとも言えない気持ちになりました。
「毎日できない環境になってしまうとまた、良くない方向に進んでしまうかもね…」 とも言っていました。
夫にとって今の環境が合っていると聞いて、長年試行錯誤してきた妻としては、 「ほらね😊間違ってなかったでしょ?」 なんて、恩着せがましく言っています😂
そして、これからも妻は時々、 「海くらい夢中になれることができたら仕事につながるのにねーーー😅」
なんて嫌味を言いながら(笑)
夫の大好きな海時間を見守っていこうと思います🌊😊
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