大好きなサーフィンだけは諦めなかった夫|「仕事はできないのに」と思っていた妻の10年

🧠 強迫性障害との向き合い方

強迫性障害の症状が強かった頃。

夫には、仕事や家事、外出など、難しくなっていたことがたくさんありました。

それでも、大好きなサーフィンだけは続けていたんです。

当時の妻には、その違いが全然理解できませんでした。

「仕事はできないのに、どうしてサーフィンには行けるの?」

そう思い、夫へ嫌味を言ってしまうこともありました。

でも後になって、妻は夫本人から、サーフィンを続けていた頃に感じていたことを聞きました。

この記事では、夫が10年間サーフィンを続けてきた姿と、後から本人の言葉を聞いた妻が、当時の出来事をどのように振り返るようになったのかをお話しします。

「仕事はできないのに…」と思っていた頃

当時の妻は、体調が多少悪くても仕事へ向かっていました。

簡単には休めない。

疲れていても、家計や生活のことを考えなければならない。

そんな妻の横で、夫は海へ行く支度をしていました。

仕事の話になると、夫の表情が変わる。

パニックになることもある。

でも、波がある日には海へ行く。

その姿を見ていると、妻は、

「○○(夫)はいいよね、毎日、楽しそうで😒」

と嫌味を言ってしまうこともありました(笑)

もちろん、夫が苦しんでいることは分かっていました。

それでも妻にも余裕がなく、「どうして仕事はできないのに、サーフィンには行けるの?」と思わずにはいられなかったんです。

今の妻は、仕事と好きなことを同じようには比べられない部分もあるのかもしれない、と考えています。

でも当時の妻には、そんなふうに整理する余裕はありませんでした。

夫の仕事復帰を待ちながら、「いつまで続くの?」と苦しくなっていた頃のことはこちらに書いています👇

▶「強迫性障害で働けない夫|仕事復帰を待ち続けた妻の本音」

それでもサーフィンだけは手放さなかった夫

妻の嫌味があっても、夫はサーフィンを続けていました。

あ、もちろん今も継続中です(笑)

夫は、波がよい時だけ海へ行くわけではありません。

春も夏も秋も冬も。

真冬の極寒の中でも。

波がほとんどない日も。

オンショアで、あまりよく見えない波の日も。

毎日、同じ時間に起きて海へ向かっていました。

妻もサーフィンをしますが、とても真似できません。

少し遅くまで寝ていたい日だってあります。

寒すぎて外へ出たくない日もあります。

妻が、

「毎日、朝早く起きなくてもいいよ?!たまにはゆっくりしたくならないの?!」

と聞いたこともありました。

朝からストレッチ、サーフィン、トレーニングをこなす夫。

「俺、これをやらなきゃ本当にダメな奴になっちゃうじゃん」

そう話す夫を見て、妻は純粋に、

「そこは凄いな」って思いました。

後から夫本人に聞いた、サーフィンを続けていた理由

当時の妻は、夫がどうしてそこまでサーフィンを続けるのか分かりませんでした。

でも後になって、夫本人から、

「サーフィンをやっている時間だけは気持ちが解放される」

「サーフィンを頑張っている自分はまだ大丈夫」

と聞きました。

これは妻が想像した夫の気持ちではありません。

夫自身が、実際に話してくれた言葉です。

その言葉を聞いた時、妻は初めて、

「あの頃、夫はこんなふうに感じていたんだ」

と思いました。

もちろん、その言葉を聞いたからといって、当時の妻の苛立ちが間違いだったとは思いません。

妻は妻で、仕事や生活を抱えて必死でした。

「仕事はできないのに」と思ってしまった気持ちも、当時の妻にとっては本当の気持ちです。

ただ、妻には見えていなかった夫の感じ方があったことを、後になって本人の言葉から知りました。

妻には見えていなかった10年間

当時の妻は、夫の「できないこと」ばかり見ていました。

仕事ができない。

家事ができない。

外出が難しい。

人付き合いも以前のようにはいかない。

もちろん、生活していくうえでは、どれも無視できないことです。

だから妻が気になってしまうのも仕方がなかったと思います。

それでも今振り返ると、夫がサーフィンを10年間続けてきたことも、我が家の大切な事実でした。

仕事でも、誰かに言われて始めた習い事でもありません。

自分で起きて、自分で準備して、海へ向かう。

それを季節や波の状態にかかわらず続けていました。

一つのことを長く続けるのが苦手な妻には、なかなかできないことです😅

以前は、

「どうしてサーフィンだけはできるの?」

と思っていた妻。

今では、

「これを10年続けているのは、妻には真似できないな」

とも思っています。

夫の「できないこと」だけでなく、今できている部分を見ることについては、こちらの記事にも書いています👇

▶「強迫性障害の家族はどこまで手伝う?|妻が悩んだ境界線」

サーフィンの話になると止まらない夫(笑)

強迫性障害の症状が強かった時期でも、サーフィンの話をする夫は、本当に楽しそうに見えました😊

妻はそこまで詳しい話に興味がないのに、

ずーーーーーっとサーフィンの話をするんです😅

海外のサーフポイント。

試合の話。

海外選手の話。

サーフボードの話。

「一体どこから、そんなに情報を仕入れてくるの?!」

と思うほど、次から次へと話していました。

妻は、

「その記憶力と、その好きさ加減、もっと何か違うところに使えていたら……」

なんて言うこともありました。

我が家では、そんな会話も日常茶飯事です(笑)

でも、夫にはなかなか響きません😅

当時の妻は、夫がサーフィンへ向けている情熱を、いつか別のことにも向けられたらいいのにと思っていました。

今でも時々、

「海くらい夢中になれることが、仕事につながったらいいのにねーーー😅」

なんて、つい言ってしまいます(笑)

すべてをきれいに受け止められるようになったわけではありません。

主治医からサーフィンについて言われたこと

診察の中で、夫が楽しそうにサーフィンの話をしていた時、主治医から、

「強迫性障害のあなたには、サーフィンはとってもいいんですよ😊」

「不安定な波の上でバランスを取って、あんなに難しいことができるなんて凄いことなんですよ!」

と言われたことがありました。

夫が毎日サーフィンを続けていることについて、主治医が具体的に言葉をかけてくれたんです。

妻はこの言葉を、「強迫性障害のある人にはサーフィンがいい」という一般的な意味ではなく、目の前の夫が今できていることを、先生が肯定してくれた言葉として受け取りました。

夫は、とても嬉しそうな顔をしていました😊

でも、それ以上に嬉しかったのは妻だったのかもしれません。

妻以外の人が、夫の今を見て、寄り添ってくれている。

そのことが、本当に嬉しかったんです。

それまで夫婦で続けてきた時間を思いながら、

「今まで続けてきたことは、間違いではなかったのかもしれない」

と、妻は少しほっとしました。

夫を褒めてもらえた嬉しさと、妻だけではなく、主治医の先生も夫の今を見てくれているという安心。

いろいろな気持ちが混ざって、妻にとっても忘れられない診察になりました。         

まとめ|10年間続けた夫と、今の妻が思うこと

後になって妻は、夫本人から、

「サーフィンをやっている時間だけは気持ちが解放される」

「サーフィンを頑張っている自分はまだ大丈夫」

と聞きました。

これは妻が想像した気持ちではなく、夫が実際に話してくれた言葉です。

夫は、真冬も波のない日も、同じ時間に起きて海へ向かっていました。

それを10年間続けてきたことは、妻には真似できません。

好きなことを続けたから夫が変わった、という話ではありません。

ただ、妻が理解できず嫌味を言っていた時期にも、夫がサーフィンを続けていたこと。

そして後になって、その頃の気持ちを夫本人から聞けたこと。

どちらも我が家に実際にあった出来事です。

当時とは見方が少し変わりましたが、妻もすべてをきれいに受け止められるようになったわけではありません。

今でも時々、

「海くらい夢中になれることが、仕事につながったらいいのにねーーー😅」

なんて言ってしまいます(笑)

それでも、夫が10年間サーフィンを続けてきたことは、

「そこは凄いと思うよ😊」

と伝えていきたいと思っています。

これからも時々嫌味を言いながら(笑)、夫の大好きな海時間を見ていこうと思います🌊😊

夫が少しずつ家族の役割を見つけていった頃の話はこちらです👇

▶「強迫性障害の夫と家事分担|『でも仕事は…』と悩んだ妻が見つけた我が家の役割」

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