強迫性障害の夫に「大丈夫だよ」と言い続けていた頃|安心させたい妻の葛藤

🧠 強迫性障害との向き合い方

強迫性障害の夫の症状が強かった頃。

妻は、とにかく夫を安心させたい一心でした。

「大丈夫だよ😊」

「気にしすぎだよ」

「ちゃんとできてるよ」

そんな言葉を、何度もかけていたんです。

夫がパニックになった時は、本当に怯えるような顔をしていました。

その顔を見るたびに、

「なんとか助けてあげたい!」

そう思っていました。

少しでも不安が減ればいい。

安心できれば、落ち着けるかもしれない。

当時の妻は、そう信じていたんです。

でも、夫から同じ確認を繰り返されるうちに、妻自身も少しずつ分からなくなっていきました。

この記事では、夫を安心させたくて「大丈夫だよ」と言い続けていた妻が、何に迷い、夫婦の関わり方がどのように変わってきたのかをお話しします。

夫を安心させることが、妻にできる支えだと思っていた

当時の妻は、

「妻が安心させれば大丈夫」

「不安を取り除いてあげれば落ち着く」

そんなふうに考えていました。

だから、夫から確認されるたびに答えていました。

不安を打ち消そうとし、夫が安心できそうな言葉を必死に探していたんです。

その場では、夫が少し落ち着くこともありました。

夫の表情が和らぐと、

「よかった😊」

と妻も安心していました。

でも、しばらくすると、また不安が大きくなってしまうことがありました。

そして、同じような確認が繰り返されるようになっていったんです。

「本当に大丈夫?」「怒ってない?」と繰り返す夫

今振り返ると、当時の夫は「安心したい」という気持ちが、とても強かったのだと思います。

「本当に大丈夫?」

「嫌な思いしてない?」

「怒ってない?」

夫から、そんな確認を繰り返されることがありました。

妻は、そのたびに、

「大丈夫だよ」

と答えていました。

夫を安心させてあげたい。

不安を少しでも軽くしてあげたい。

その気持ちは変わりませんでした。

でも、何度答えても、また同じ確認が返ってくる。

いつの間にか妻の中にも、

「ちゃんと安心させなきゃ」

という気持ちが強くなっていました。

「大丈夫だよ」と言いながら、妻自身も不安だった

最初は、ただ「支えたい」という気持ちだけだったんです。

でも、確認に答え続けるうちに、

「何を言えば安心するの?」

「どこまで答えればいいの?」

「本当にこれでいいの?」

妻自身も、分からなくなっていきました。

「大丈夫だよ」

そう言いながら、本当は妻自身も不安だったんですよね。

夫を助けているつもりでしていることが、本当に夫のためになっているのか。

かえって妻に頼らせることになってしまったら、どうしよう。

「妻に依存させるようになってしまったらどうしよう……」

そんな気持ちにもなりました。

手伝うことと、夫に任せることの間で迷った体験は、こちらの記事にも書いています👇

▶「強迫性障害の家族はどこまで手伝う?|妻が悩んだ境界線」

我が家の体験と「家族の巻き込まれ」について

当時の妻は、強迫性障害について調べる中で「家族が巻き込まれる」という言葉を目にしました。

夫から確認されるたびに答えていた自分の関わり方も、これに当たるのではないか。

そう考えると、さらに不安になりました。

ただ、当時の妻には、何が正しくて、どこから変えればいいのかまでは分かりませんでした。

ここまでは、我が家で実際に感じていたことです。

現在の専門情報について

国立精神・神経医療研究センターの「こころの情報サイト」では、強迫性障害により、確認などへ家族や周囲の人を巻き込むことがあると説明されています。

また、国際OCD財団では、過度に安心させることや確認行為への参加などを「家族による巻き込まれ(Family Accommodation)」の例として挙げています。

この記事は医療的な対応方法を示すものではなく、あくまで我が家の体験です。確認への返答など、家族の対応に迷う場合は、本人の状態や治療状況も含めて、主治医や専門家へ相談することが大切です。

参考:

▶ 国立精神・神経医療研究センター「こころの情報サイト|強迫性障害」

▶ International OCD Foundation「Families: “What Can I Do to Help?”」

すぐに答えを出そうとしなくなった妻

もちろん、今でも夫の不安がなくなったわけではありません。

妻も、すべての確認にうまく対応できているわけではありません。

でも以前より、

「その場だけ安心させようとしすぎない」

「すぐに答えを出そうとしない」

そんな関わり方も、少しずつできるようになってきました。

何でも妻が答えて、不安を取り除こうとするのではなく、少し待ってみる。

夫自身が考える時間を持てるように、妻が干渉しすぎない。

すぐにできたわけではありません。

夫が困っている姿を見ると、妻は今でも手や口を出したくなります😅

それでも、以前のように「妻がなんとかしなきゃ」と抱え込みすぎることは、少しずつ減ってきました。

妻が「待つこと」を少しずつ覚えていった頃の話はこちらです👇

▶「強迫性障害の夫と「待つ」こと|妻が焦らなくなるまで」

「こうしたら上手くいったよ😉」と話すようになった夫

妻がすぐに答えすぎないよう意識する中で、夫自身にも少しずつ変化が見えるようになりました。

夫が、

「今、不安が強くなってるな」

と、自分の状態に気づく場面が増えてきたように感じています😊

そして最近では、

「こうしたら上手くいったよ😉」

と妻に話してくれることも増えました。

以前は妻が答えを探し、夫を安心させようとしていました。

でも今は、夫自身が「自分はどうしたらいいのか」を考えながら、行動や気持ちを切り替えようとすることがあります。

もちろん、毎回うまくいくわけではありません。

それでも、夫が自分で考えたことを話してくれるのは、妻にとって嬉しい変化でした😊

夫婦で話していた「少し俯瞰して見ること」

テレビやドラマを見ていると、

「あぁしたらいいのにね」

なんて、人のことには簡単に答えを出せることがありますよね。

だから夫と、

「自分のことも、少し俯瞰して見られるようになるといいね😊」

そんな話をよくしていました。

当時の妻は、それを主に夫へ向けた言葉として考えていました。

でも今思うと、それは夫だけではなく、妻自身にも必要なことだったのだと思います。

夫を安心させなきゃ。

妻が不安を取り除かなきゃ。

そう思い詰めていた自分の姿も、少し離れたところから見られるようになりました。

強迫性障害の夫との接し方全体について、10年間の体験をまとめた記事はこちらです👇

▶「強迫性障害の家族はどう接する?|夫と10年暮らした妻の体験談」

まとめ|「大丈夫だよ」と答え続けた妻が今思うこと

夫へ「大丈夫だよ」と言い続けていた頃の妻は、間違ったことをしているつもりなどありませんでした。

ただ、苦しそうな夫を安心させてあげたかったんです。

でも、確認に答え続けるうちに、

「何を言えば安心するの?」

「どこまで答えればいいの?」

「本当にこれでいいの?」

妻自身も迷うようになりました。

今でも、どんな言葉をかけるのが一番いいのか分からなくなることはあります。

夫を安心させたい気持ちも、なくなったわけではありません。

それでも以前より、妻がすぐに答えを出すのではなく、夫が自分で考える時間を少し待てるようになりました。

夫も、

「こうしたら上手くいったよ😉」

と話してくれるようになりました。

「安心させること」だけが、妻にできる支えではなかった。

夫と暮らしてきた中で、妻も少しずつそう思えるようになったんです。

これからも迷ったり、手を出しすぎたりすることはあると思います😅

それでも、その時の夫婦に合う関わり方を、これからも一緒に探していきたいと思います😊🍀

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