はじめに|「私が頑張れば何とかなる」と思っていた
夫の強迫性障害の症状が強かった頃。
妻は、
「私が頑張れば何とかなる。」
そう思っていました。
夫が安心できるように。
お猫さんが寂しくないように。
仕事も家事もちゃんとやらなきゃ。
家族を支えるためにやれることをとにかく一生懸命探して、こなして…
気づけば、一番後回しになっていたのは妻自身でした。
何が正解でどこがゴールかわからない。
そんな状況の中、立ち止まることも出来ず1人迷子状態。
そんな当時は、自分が疲れていることにも全く気づく余裕もなかったんだと思います。
今より若く“なんとかなるさ”で生きてきたノリがあったからかもしれません(笑)
その頃の妻は、「どこまで手伝えばいいのか」が分からず、一人で抱え込んでいました。 妻自身が少しずつ考え方を変えていった頃の話はこちらです👇
▶ 強迫性障害の家族はどこまで手伝う?|妻が悩んだ境界線
「家族だから」が妻を苦しめていた
家族だから支えなきゃいけない。
困っている夫を放っておけない。辛い夫を助けてあげたい。
でも、その気持ちが強すぎて、少しずつ自分を追い込んでいました。
「私が頑張れば…」
その繰り返しで、心も体も少しずつ疲れていったんです。
心が疲れると、体にもちゃんと表れる
今振り返ると、
「もっと早く休めていたら…」
そう思うことがあります。
長い間、気を張り続けてきたせいか、
疲れやすくなったり、
体調を崩しやすくなったり、
鏡を見るたびに、
「疲れが顔に出てるな」
と思うこともありました。
もちろん、40代って身体の変化もあるので全てがそのせいでもないのでしょうが。
年齢のせいだけじゃないと思うんです。
心の疲れは、ちゃんと体にも表れるんだと実感しました。
だから夫が少し落ち着いた状態の今、
「最近、夫ちゃん元気になって良かったけど…妻のエネルギーを夫に吸い取られたせいで妻こんなに老け込んで、疲弊しちゃったんだよ、妻が老けたのも夫のせいだよーーー」
なんてまた、イヤミが止まりません(笑)
妻が変われたきっかけ
少しずつ夫の症状が落ち着いてきた頃。
実は変わったのは夫だけではありませんでした。
妻も、
「全部一人で抱えなくてもいい。」
そう思えるようになっていたんです。
結婚当時はがむしゃらに働いて、家のことをこなして、夫の体調を気使って。
「なんだかなぁ…」って思いのまま突き進んで。
唯一、1人の時間の通勤時間も。
涙が勝手に流れてきたり、大きな声で叫んでみたり…😅
今考えると、自分の中で抱えきれない気持ちをなんとか外に出さなきゃ!って
無意識に自分を守ろうとしていたんだと思うんです。
そんな葛藤と戦いつつも、あの手この手ででなんとかいい方向に行けたらと本当に必死に毎日をこなしていたんです。
キャパオーバーってあるんでしょうね。
寝不足や心身の疲労から
仕事でのミスがあからさまに増えたんです。
自分でもびっくりするくらい
「またやってしまった!」
ってことばかり。
自分だけでなく、周りにも迷惑をかけてしまいこのままでは行けないって思ったんです。
そこから少しずつ妻自身の考え方を見直していったんです。
まず、仕事の働き方を見直したこと。
上司への相談で職場を変えてもらいました。
正直相談するのにも最初はすごく戸惑いました。
夫が仕事をしていない。
その頃はこの事実を伝えるのはちょっと抵抗もありましたし、
夫も頑なにその事実を誰にも話すことはしていなかったからです。
でも、伝えなきゃわかってはもらえない
「相談することは逃げることじゃない。」
自分のキャパオーバーを感じて、その時初めてそう思えたんです。
妻の中での大きな一歩でした。
妻の生活リズムが整ったことで、夫への向き合いかたも安定したんだと思います。
夫にも少しずつ任せられることが増えたこと。
それまで、夫には難しいと諦めていた日常の事も、 妻がいなくなったらこの人は1人で生きていけるのか?!
なんてとこまで考えた時、今のままではいけない!って思ったのもあるんです。
そして潔く、
「妻も休もう。」
そう思える日ができたこと。
それだけでも心は少しずつ軽くなっていきました。
心に少し余裕ができた頃から、夫のできないことだけではなく、小さな「尊敬できるところ」にも気づけるようになりました😊
その時の気持ちは、こちらの記事で詳しく書いています👇
▶ 「どうして別れないの?」と聞かれて気づいた|夫婦関係で大切にしている“小さな尊敬”の見つけ方
妻が休むことは、家族のためでもあった
以前は、
「自分だけ休むなんて申し訳ない。」
そう思っていました。
でも今なら思います。
妻が倒れてしまったら、
夫を支える人がいなくなってしまう。
だから、自分を大切にすることは、
決してわがままではありませんでした。
夫の体調がいい日に妻が体調を壊してソファーに1日寝転がっていたり… そんな日も増えていたんです。
今、合言葉のように話すのは
「2人が元気じゃないと意味ないよね」
自分に余裕がなくなると、夫にあたってしまったり、イライラしてしまって家の空気を重くしてしまったり…。
妻が元気じゃないとせっかく夫が元気になっても楽しめない。
家庭を穏やかに保つためにも、夫に優しい気持ちで接するためにも、とても必要なことだったんです。
今、あの頃の自分に伝えたいこと
もし、あの頃の自分に声をかけられるなら、
こう伝えたいです。
「少し休んでも大丈夫。」
「全部頑張らなくていい。」
「あなたも十分頑張ってる。」
家族を支える人ほど、
自分のことを後回しにしてしまいます。
妻の場合、自分の時間、友達とのランチ、飲み会、サーフィンも。
我慢することが多すぎて😅
自分で選んだ人生なので後悔はしていませんが、
あの頃にやりたかったことは、もうあの頃と同じ形ではできません。
その分、今だからこそ見える景色もあったと思うんです。
でもやっぱり、我慢する時間は少ないに越したことはないと思うんです。
今、妻と同じ様な状態で自分を後回しにしてしまっている方に、
休むことにも勇気を持ってほしい。
自分にご褒美をあげてほしい。
そう思うんです。
まとめ|家族を支える人も、自分を大切にしていい
強迫性障害の家族を支えることは、決して簡単なことではありません。
でも、
支える人が笑顔でいることも、
家族にとってとても大きな支えになります。
どうか、
自分を責めすぎないでください。
少し休むことも、
誰かに頼ることも、
自分を大切にすることも、
全部、家族を守ることに繋がっているんだと実感しています😊🍀
そう思えるようになるまで、妻はとても長い時間がかかってしまいした。
本当に、もっと早く考え方を切り替えられていたら、ここまで心も体も疲れ切ってしまうことはなかったのかもしれないって思うんです。
もし今、昔の妻と同じように一人で頑張り続けている方がいたら、
この経験が、「少し休んでもいいんだ」と思える、小さなきっかけになれたら嬉しいです🍀
妻が少し休めるようになった頃には、夫にも少しずつ小さな変化が見られるようになりました。
我が家が「前に進み始めた」と感じた頃の話はこちらです👇
▶ 強迫性障害の夫が変わった瞬間|妻が感じた小さな変化


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