強迫性障害で働けない夫|仕事復帰を待ち続けた妻の本音

🧠 強迫性障害との向き合い方

「仕事辞めるね😊」のはずだった

夫との結婚が決まったとき。

妻は真っ先に、

「仕事辞めるね😊」

そう伝えました。

結婚したら専業主婦になって、そのうちパートでもしようかな。

そんな軽い気持ちでいたんです。

ところが、夫から返ってきた言葉は、まさかの、

「ちょっと待って!」

でした。

当時の妻は、強迫性障害という言葉を聞いたこともなく、どのような症状なのかも詳しく知りませんでした。

付き合っていた頃の夫は、明るくて、おちゃらけていて、優しくて。

一緒に楽しい時間を過ごせる人でした。

だから妻も、結婚後の暮らしを自然と思い描いていたんです。

今思えば、妻から突然「仕事辞めるね😊」と言われて、当時の夫はかなり焦ったのだと思います。

この頃にはもう、夫にとって仕事を続けることが難しくなっていたからです。

まさか妻が、その後もフルタイムで働き続けることになるとは思ってもいませんでした😅

妻が一番苦しかった「いつ?」

結婚してから分かったのは、夫にとって仕事を続けることが簡単ではなかったということでした。

妻は最初、

「少し休めば仕事に戻れるだろう」

そんなふうに考えていました。

でも、実際は違いました。

妻が思い描いていた楽しい新婚生活✨からは程遠く……。

体調の悪化も重なり、夫の症状は少しずつ強くなっていきました。

そして気づけば、妻は、

「いつ仕事に戻れるの?」

そのことばかり考えるようになっていました。

強迫性障害の夫と一緒に暮らす中で、この「いつ仕事に戻れるの?」という思いが、いつも頭の片隅から離れなかったんです。

夫の調子が悪いときだけではありません。

むしろ、夫の調子がよさそうな日ほど、

「今日は元気そうなのに……」

と、妻の心にモヤモヤした気持ちが生まれることもありました。

仕事の話をすると苦しそうになる夫

夫の調子がよさそうな日に、

「仕事のこと、どう考えてる?」

そんな話をしてみることもありました。

でも、仕事の話になると、夫は急に苦しそうになりました。

パニックになり、話が進まなくなる。

毎回、その繰り返しでした。

妻は、

「大好きなサーフィンはできるのに!?」

その言葉も、夫へ何度もぶつけていました。

でも夫は、困ったような、苦しそうな顔をしていました。

ストレスをかけてはいけない。

夫を追い詰めてはいけない。

そう思う一方で、妻にも生活があり、妻自身も限界に近づいていました。

今振り返ってみると、妻が本当に苦しかったのは、夫が仕事をしていないことだけではなかったのだと思います。

「いつになったら状況が変わるのか分からないこと」

その終わりの見えなさが、一番苦しかったのかもしれません。

大好きなサーフィンができる夫を見ながら、妻が感じていたことはこちらに書いています👇
▶「大好きなサーフィンだけは諦めなかった夫|妻が気づいた“好き”の力」

仕事帰りの車の中で、一人で泣いていた

妻は仕事を終えて家に帰り、家では夫との生活が待っていました。

朝早くから仕事の日もあれば、帰りが遅くなる日もありました。

仕事帰りの車の中で、一人で泣いたこともあります。

誰もいない車の中で、大声を出したこともありました。

今なら笑い話として話せます。

でも、当時は本当に必死だったんです。

親にも友達にも相談できず、誰かに頼ることもできない。

夫の前では、なるべく普通に過ごさなければと思う。

それでも心の中では、

「いつまで、この生活が続くんだろう」

という不安を抱えていました。

支える妻が限界に近づいていた頃の気持ちは、こちらの記事にも書いています👇
▶「強迫性障害の家族も限界になる|支える側が疲れてしまった時に思うこと」

一人分の給料で、二人の生活を支える不安

妻が仕事を辞めずに働き続けたことで、何とか生活することができていました😿

でも、まさか今まで自分一人の生活費として考えていた給料で、二人分の生活を支えることになるとは思っていませんでした。

夫は、いつ仕事へ戻れるのか。

この先も妻一人の給料で生活していくことになるのか。

家計のことを考えても、将来への不安はとても大きなものでした。

夫が何年も仕事をできない状態が続く中で、妻は、

「どうしたらいいんだろう」

そう思い、障害年金について相談したこともあります。

電話をかけること自体も不安でした。

それでも、これからの生活を考えれば、何か方法を探さなければならない。

そんな切迫した気持ちで電話をしました。

当時、妻が相談した際に受けた説明

当時、相談した際に妻が受けた説明は、

「強迫性障害は障害年金の対象ではない」

というものでした。

その言葉を聞いた妻は、思わず声を荒らげてしまいました。

「強迫性障害は対象外?!」

「障害って名前がついているのに、障害年金の対象じゃないとはどういうこと?!」

妻も必死だったんです。

本当に、

「誰か助けて!」

そんな気持ちでした。

その頃に通っていた先生にも相談しましたが、妻が受け取った回答は同じでした。

強迫性障害で夫は苦しんでいる。

それに向き合う家族も、こんなに苦しい。

それなのに……。

妻は、少し絶望したような気持ちになりました。

現在の制度について

ここまでに書いた内容は、当時、妻が実際に相談した際に受けた説明と、そのときに感じたことです。現在の障害年金の支給可否を示すものではありません。

日本年金機構の案内では、病気やけがによって生活や仕事などが制限される場合、精神障害も障害年金の対象に含まれるとされています。

ただし、実際に受給できるかどうかは、受給要件や障害の状態などをもとに個別に判断されます。強迫性障害という病名だけで、一律に判断できるものではありません。

制度や申請について確認する場合は、日本年金機構の最新情報や、年金事務所などの公的な窓口へご確認ください。

▶ 日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 障害認定基準」

今なら、当時とは少し違う景色が見える

当時の妻は、「仕事復帰」ばかりを見ていました。

でも今振り返ると、

  • 夫と笑顔で話せる日があること
  • 夫が好きなサーフィンをできること
  • 穏やかに過ごせる時間があること
  • 身体を自由に動かせること

それが、どれほどありがたいことだったのか。

当時の妻には、まだ見えていなかったのだと思います。

もちろん、今でも家計への不安がすべてなくなったわけではありません。

夫に仕事をしてほしいと思っていた気持ちも、なかったことにはできません。

でも今は、夫が外で働いていないからといって、家族の役に立っていないわけではないと思えるようになりました。

家事をすること。

妻がいない時間に、お猫さんのお世話をすること。

妻が大変なときに、できることを引き受けようとしてくれること。

夫が今の暮らしの中で担っている役割にも、少しずつ目を向けられるようになりました。

夫婦で見つけてきた現在の役割については、こちらの記事で詳しく書いています👇
▶「強迫性障害の夫と家事分担|我が家が見つけた役割の形」

「最近、妻ちゃんイライラしなくなったね😊」

妻が「いつ仕事に戻れるの?」ということばかりを考えなくなってから、夫に対する気持ちにも少しずつ余裕が生まれました。

そんな妻に、夫が、

「最近、妻ちゃんイライラしなくなったね😊」

と言ったことがあります(笑)

「誰のせいだと思ってるんだ!」

……って言いたいところですが😅

悪気なく言っている夫の、どこか憎めないところに、今では笑って返せるくらい、妻にも少し余裕ができました。

以前の妻は、夫が「仕事をできるかどうか」ばかりを見ていました。

今でも、家計や将来への不安がなくなったわけではありません。

夫に仕事をしてほしいと思っていた気持ちも、なかったことにはできません。

でも今は、仕事復帰だけを見ていた頃とは少し違います。

夫が家事をしてくれること。

妻がいない時間に、お猫さんのご飯やおトイレのお世話をしてくれること。

妻が大変なときに、できることを引き受けようとしてくれること。

今の暮らしの中で夫が担っていることにも、少しずつ目を向けられるようになりました。

仕事帰りの車の中で一人で泣いたことも、「誰か助けて!」と思っていたことも忘れてはいません。

それでも今は、夫と笑って話せる時間や、お猫さんと一緒に過ごす今の我が家の暮らしも、大切にしていきたいと思っています😊

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